価値ある葛藤

本当は誰かに届けたい
心の奥に溢れ出る本音
拒絶される恐怖に怯え
伝える事を諦めては
誰も居ない孤独に呟く

拾われない事を知りながら
虚空に捨ててゆく言葉達
だけれど拾われない事実を
悲しむと言う矛盾が
心の中でぶつかり合う

誰かを本当に信じる事が出来れば
誰かに心から信じてもらえれば
そんな恐怖を感じる事は無いのだろう
だけど夢が叶うのだと信じれるほど
この世界は美しい彩をしていない

心の中に満ちて行く
重い想いの言の葉は
時に自身にすら牙を剥き
抱え続けるには
傷を刻む痛過ぎるもの

拒絶はされていないが
受け入れられてもいない
そんな曖昧な居場所が
とても醜く見えて
想いは陰りを見せる

誰にも渡せないならば意味が無い
誰にも受け取られないならば価値が無い
そんな負の連鎖が心を蝕んで行く
だからいっそ拒絶されればと
言葉を世界に投げ付けた

僕は知らない
それが僕と言う存在が
世界の舞台に立った
始まりの瞬間
初舞台である事を


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