自由の呪縛

自由と不自由は紙一重
誰もが自由を好み
不自由を嫌悪するが
本能は不自由を好む

何故なら本当の自由は
この世界には存在し得ないから
無知であり孤独であり隔絶される事
それは人である限りは不可能

だから常に携える不自由を嫌っては
生きて行くには不便
適応し生きて行く内に
不自由だと言う認識自体が掻き消える

それはもう当たり前の日常に変わりないから
寧ろその不自由を失う事の方が
恐怖に変わり怯えるだろう
その名は喪失と言う苦痛

だが誰かは思う束縛から解き放たれ自由だと
それは勘違いに過ぎない
自己に掛けた制約が消えただけ
それと同時に自由も消えている

何故ならば相手が存在してこそ
行使出来る自由と言うものが山ほどあるから
それに不自由が無いと言うのは
己の制約が消える事

それでは人は安心が出来ない
一時の自由に酔い痴れ様とも
不自由を求めて彷徨うだろう
自身の限界を諮れないのだから

自由だけでは生きれない世界
不自由だけでも生きれない世界
だから自由と不自由は共にある
どの選択肢を選ぶかは己次第

利点と欠点の裏表
どちらを意識し見遣るかは
表裏一体の事実なのだから
コイントスでも如何だろう


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