橙
静寂と沈黙の闇夜
明かりは等間隔に並び立つ街灯だけ
自分以外は誰も居ない無人の道路は
僕一人だけの為にある様に思える
橙の光が照らす道路
何処までも続いて行く道を
誰かに出会うまで歩いて行く
孤独と優越を味わいながら
タイムリミットは人と出会うまで
朝日が昇るまで
だけれどそれまでは僕だけの
独壇場一人舞台
照らされる道の真ん中を歩きながら
一つ一つの思い出を握り締めては
思考を深め次はと対策を練る
この時間は僕だけの作戦を立てる瞬間
人が街中に現れたら其処から
世界の時間の始まり
僕だけの時間は終わり
僕は立てた作戦を開始する
行き詰まり立ち止まったら
僕は再び立つ
一人だけの時間
誰にも邪魔されない
橙の照明の下
孤独の舞台に